| Q:歯ぐき(歯肉)とさし歯(かぶせ物)とのすき間に黒いラインが見えるのは何故ですか? | ||
| A: | 考えられる原因としては次の4つがあります。 @精度の良くないクラウン(かぶせ物)が装着されている。 Aクラウン(かぶせ物)によって外からの光が遮断して影になって黒く見える。 B神経(歯髄)を取っているため、歯自体が黒く変色している。 Cクラウン(かぶせ物)やメタルコア(土台)の材質の変性。 @についてですが、クラウン(かぶせ物)が装着されている歯ということは歯を全周削ったその上に装着されているわけです。ここで重要な事は歯ぐき(歯肉)と削った歯の際のラインとの境目(マージン)がはっきりと現れているかということです。マージンが不明瞭であれば当然そのクラウン(かぶせ物)を製作する歯科技工士も困ります。このマージンとクラウン(かぶせ物)に誤差が生じるとその部分に黒いラインが生じるのです。 Aについてですが、基本的に前歯にクラウン(かぶせ物)を装着する場合はセラミック(陶材)を金属に焼き付けてあるメタルボンドと言われるものを装着する場合が多いのです。 メタルボンドはマージンのところまで金属の部分が来ているため、外からの光がセラミックの部分を透過した後にこの金属で光が遮断されて、それが影となって黒いラインが現れます。ですから、前歯にメタルボンドを装着する場合は、出来るだけ外からの光をマージンに透過させるために、金属の量を減らしてセラミックを多く使うことにより黒いラインを出さなくする事が出来ます。 また、近年では金属を一切使用しないオールセラミックのクラウンも様々な種類がありますので、こちらの方がさらに自然な感じで歯を、修復する事が出来ます。 Bについてですが、これはかなり難しい問題です。一般的にクラウンが装着されている歯というのは過去にその歯が大きなう蝕(むし歯)になって、歯の神経(歯髄)を既に除去している場合が多いからです。歯の神経(歯髄)というのは直培歯の中に血液循環の役割をして栄養を送ってくれています。それを除去されているという場合は、歯に対して栄養が行き渡らず、パサパサに乾燥しています。そして古く、硬化した血液が象牙質に残りだんだんと歯そのものが黒っぽく変色してきます。 ですから、その黒っぽく変色している歯に従来のメタルセタミックスを装着しても、削った歯(支台歯)と歯肉の境界部分の黒っぽさは消すことが出来ません。実際にはどういう治療を行っていくかといいますと、その歯の根管治療を行った後に、ホワイトニングを行います。そして、ある程度支台歯の黒っぽさを取り除き、色の白い土台(エステティックポストコア)を装着し、マスキング効果の高いオールセラミッククラウンを装着します。しかし、この様な治療法を行っても、微妙に不自然感が出る場合もあります。 Cについてですが、メタルセラミッククラウン(メタルボンド)に使用される金属は各種メーカーから色々と出ていますが、出来るだけ金(Gold)が多く含まれていて強度のある材質が良いと思われます。メタルコア(土台)についてもやはり銀(Silver)やパラジウム(Pd)を含まず、金(Gold)や白金(White-Gold)を多く含む物が良いと思われます。銀(Silver)やパラジウム(Pd)はイオン化傾向が高く腐食の問題があり、それが、歯や歯肉に浸透して黒く変色させていくのです。オールセラミッククラウンやグラスファイバーポストコアを装着した場合はこの様な心配は一切ありません。 | |
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