骨移植は何故必要か
 
拡大 現在行われているインプラントはほとんどが骨結合型インプラント(オッセオインテグレーションインプラント)です。
即ちインプラントは骨の中に埋め込まれます。
不幸にして天然歯を失った時、その周りの歯槽骨は必ず吸収されます。天然歯を失った場合に、インプラント治療を選択した場合、時々ネックになるのが血管や神経、他の臓器など解剖学的な問題です。咬合力(噛む力)に十分耐えることの出きるインプラント治療を行うには、出きるだけ長いフィクスチャーを骨の中に埋入したいのです。そういった場合オプションとして骨移植が必要になってくるのです。基本的に患者さま自身の骨を口腔内から取ってきて移植します。ですので拒絶反応や感染の問題は一切無く、ほぼ100%骨の増量が可能となります。
 

治療

インプラント手術に入る前に、CTスキャンとレントゲンで手術部位に骨移植は必要か、必要ならばどこにどれだけ必要かを診断します。
実施するとなると、移植する骨をどこから採取するのかを決めなければなりません。基本的に患者さま自身のお口の中から採取します。代表的な部位として、上顎結節、前鼻棘、オトガイ部、下顎角部、臼後三角部、欠損部歯槽底等があります。骨のかたまりを取ってきて移植する方法や骨を粉砕して移植する方法があります。
骨移植はフィクスチャー埋入と同時に行う時と移植した骨が完全に成熟するのを待ってから行う時があります。初期固定と行ってフィクスチャーをねじ込んで行った時に、ある程度固定できるぐらいの骨が存在する時は同時に行います。明らかに足りないと診断された時は先に骨を移植して3〜6カ月程度待って成熟してからフィクスチャーの埋入を行います。
骨移植も普通の局所麻酔で行います。術後は骨を採取する量にもよりますが、多少脹れやすくなりますが処方された薬をきちんと飲んで安静にしていれば、3〜4日で脹れも引いてきます。顔に赤紫色の皮膚の変色が見られることもありますが、約2〜3週間で完全に無くなります。
 

術式

上顎洞底拳上術
上顎の臼歯部にインプラント治療を行う際にしばしば解剖学的な制限を受けるのが、副鼻腔の一つである上顎洞と骨頂との距離問題です。基本的に歯を抜いてしまうと、その部分の歯槽骨は吸収されて、上顎洞下壁と歯槽骨頂との距離が短くなって生きます。それから加齢を重ねると含気化といって上顎洞下壁が徐々に下に下がってきます。特に、歯槽膿漏で歯を抜いてしまった場合は、その部分の骨はかなり吸収されています。上顎骨はもともと海綿骨といって血管が比較的多いスポンジみたいな骨でありますから、上顎にインプラント治療を行う時は、出きるだけ長いフィクスチャーを埋入しないと、特に大臼歯部では咬合力が強くかかるので長く持ちません。こういった場合に必要となってくるのが上顎洞底拳上術です。

上顎洞底拳上術は、非開窓法で簡単に行える
1.ソケットリフト法
2.オステオトームテクニック変法

開窓法である
3.サイナスリフトテクニック
があります。

それでは、それぞれの術式についてご説明させて頂きましょう。
 

1.ソケットリフト法

インプラントを予定している歯槽頂からインプラント埋入の形成を行い、オステオトームと呼ばれる外科器具を用いて数ミリ上顎洞底粘膜を拳上する方法です。オステオトームは棒状の器具で数種類のサイズが存在し、インプラント埋入に入れてマレットと呼ばれる金槌のようなもので軽くコンコンと追打し、上顎洞底部を若木骨折(不完全骨折)させ、2〜3mm拳上するテクニックです。この方法は歯槽頂から上顎洞底までの距離が10〜12mmと比較的骨の高さがある場合に用いられます。
 

2.オステオトームテクニック変法

このテクニックは基本的にソケットリフト法と術式は良く似ているのですが、違うところは骨移植材を併用するところです。インプラント埋入に自家骨(自分の骨)あるいは骨に代わる物を入れ、その上からオステオトームで上顎洞底を拳上していく方法です。この方法は歯槽頂から上顎洞底までの距離が3mm以上あれば適応となるのでかなりの症例をクリアーすることができると考えられます。他に利点として、最小の外科手術で行えますし、上顎結節から自家骨を採取できる時にも同じ手術部位で出来ます。
 

3.サイナスリフトテクニック
 
拡大 このテクニックは上顎頬側骨壁に骨窓を形成し上顎洞粘膜(シュナイダー膜という)を剥離していく方法で、手術の侵襲度は非窓開法に比べて大きくなりますが、歯槽頂と上顎洞底までの距離が約3mm以下の場合は、多量の骨の増生を必要とするためこの方法が必要となってきます。
 

PRP
 
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PRPとは、Platelet-Rich Plasmaの略で多血小板血漿といって、血小板の豊富な血漿のこです。それは血液中の血小板を遠心分離法によって分離、濃縮したものです。
なぜ、PRP法が創傷治療のために用いられるのでしょうか:
活性化した血小板は創傷の治療や骨の造生に関与する成長因子を分泌します。
手術を行った部位に血小板を豊富にすることによって、治療期間の促進を図り、術後の脹れや痛みを最小限にする事が出来ます。
正常な血液では1mm中に10万から30万個の血小板が含まれています。
では実際にどのようにPRPを作りだすのでしょう。それは、患者さま自身から10ml程度採血し、それを遠心分離器にかけるだけです。
採血後20〜30分でPRPを作りだす事が出来ます。
血液遠心分離機  

 
 
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インプラント手術用モーター

インプラントとは 従来の治療法との違い インプラントの治療ステップ Q & A

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